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サイディングの目地シーリングについて

目地シーリングの打ち替え

サイディングの外壁は、基本的に長方形のボードの組み合わせの為、ボード間の目地や窓などの開口部、換気口などの貫通部、軒天井との取り合い、入隅など至る所に隙間が出来る為、そこから雨水が入らないように柔軟性のあるシーリング材で隙間を塞いでいます。

シーリング部が経年劣化で剥離や破断を起こすとそこから直接雨水が入ると、透湿性防水シートがあり、基本的には外部に流れ出る仕組みになっていますが、雨漏りの原因になる場合があります。

特にサイディング間の目地は、ワーキングジョイントと言われる位に動きの激し箇所の為、劣化の症状が最初に現れる所です。

ここでは、窯業系サイディングボードの目地シーリング打ち替え工法について詳しく解説しています。

サイディング外壁の構造

サイディング外壁の構造

サイディング外壁の構造

上の写真は建売住宅で一般的に採用されている通気工法のサイディング外壁です。

構造用合板の上に透湿性防水シートがあり、胴縁で空気層を作ることで断熱性や通気性を確保し、ハットジョイナーで目地シーリングを2面接着で仕上げる仕組みになっています。

サイディングの改修時に目地のシーリングと一緒に青いボンドブレーカーも一緒にとれる場合がありますが、たかがビニール1枚では無く重要な部材の為、シーリング充填時には必ずボンドブレーカーを貼った上で施工する事が重要です。

2面接着と3面接着

3面接着

2面接着

サイディング目地のシーリングは必ず2面接着で仕上げます。

2面とはサイディングの左右の断面の事で、青いボンドブレーカーが貼ってある目地底が+1面で目地底まで接着した場合3面接着になり、目地底にシーリング材が接着しないように施工する事で2面接着になります。

3面に接着した方がより強固になると思われますが、目地底に接着するとサイディング目地が動いて左右どちらかに引っ張られたときに、目地底が接着していると動きの幅が限定されるため剥離を起こす可能性が高まります。

逆に左右2面の接着で仕上げた場合、シーリング材が自由に動ける為剥離する可能性が低下します。

ボンドブレーカー

ボンドブレーカー

ボンドブレーカー

1枚目の写真は青いボンドブレーカーが一部剥離しています。

2枚目の写真は新しく茶色のボンドブレーカーを貼っています。

ひと手間ですが大変重要な作業です。

シーリング増し打ちの場合

増し打ち工法の場合

増し打ち工法の場合

増し打ち工法とは、現況の劣化したシーリングの上に施工する工法の事を言います。

この場合ほとんど打ちしろが取れない為、ほとんど意味のない施工になります。

サイディングの目地部分は動きは激しく、ほとんどの場合破断や剥離が起きている為、破断した上から1mm程度のシーリングを施工しても早期に剥離や破断のトラブルに繋がります。

これは高価な高耐候性のシーリング材を使った場合も同じ結果になります。

通常シーリング材は幅10mm、厚み8~10mm程度必要とされます。

増し打ち工法で施工されていた現場

この動画は前回の改修時に実際に増し打ち工法で施工されていた現場です。

目地の充填量が極端に少なく厚みは紙程度で、撤去時には粉状になっている所もありました。

シーリング打ち替えの場合

シーリングの打ち替え工法とは、現況の劣化したシーリング材を綺麗に撤去し、新しくシーリング材を充填して仕上げる工法の事で、最も大事なことは劣化しやすい目地部を十分にシール材で確保できる工法であると言う事です。

シーリング部の劣化は即雨漏りに繋がる場合があるため、外壁の改修時は塗装工事よりも何倍も大事な工程になります。

又、目地のシーリングは必ず2面接着で仕上がる事が基本になります。

目地シールの充填不足

シーリング充填不足

シーリング充填不足

新築時の目地シーリングの充填不足の実例です。

建売住宅などでよく見かけますが、シーリング材の使用量を極端に少なくするために本来入れる必要の無いバックアップを入れて施工しています。

本来厚み8~10mm程度必要な充填量が写真でわかるように1mm程度しかない為、8年もすると紫外線で粉状になりほぼ無くなっています。

この場合シーリング材だけを撤去するのではなく、バックアップ材も取り除き十分な充填量を確保した上で施工します。

目地からの雨漏り1

目地からの雨漏り

目地からの雨漏り

実際に目地シーリングの経年劣化した所からの雨漏りです。

経年劣化したシーリングを長年放置した結果、シーリングが欠落し何も残っていません。

雨水がボード裏に廻りサイディングが反りかえっています。それだけでなく透湿性防水シートがありますが、建物内部の柱にも雨水が染み込み木汁が滲み出ています。

お風呂周りや床下だけでなく、このように雨水が染み込むと外壁にもシロアリが出る場合があります。

目地からの雨漏り2

目地からの雨漏り

目地からの雨漏り

実際に目地シーリングの経年劣化した所からの雨漏りです。

目地のシーリングを撤去した所、雨水が内部に入り込んでいたため、構造用合板に染み込み一部腐朽した所もありました。

ハットジョイナーの腐食

ハットジョイナーの腐食

ハットジョイナーの腐食

シーリングの劣化から雨水が入り込みハットジョイナーが腐食していました。

ハットジョイナーはシーリングを2面接着で仕上げるのに大変重要な部材です。

2面接着とは左右のサイディング断面(2面)にのみ接着し、目地底(3面目)にシーリングを接着しないように仕上げる工法で、3面接着で仕上がったシーリングは高耐候性のシール材でも早期に剥離する可能性が高まります。

ハットジョイナーが錆びで完全に腐食し無くなると、サイディングを取り外さないと施工出来ないので、かなり大掛かりな工事になってしまいます。

シーリングの欠落

シーリングの欠落

シーリングの欠落

シーリングが完全に硬化し柔軟性が無くなると、このように外壁から落下してしまいます。

この症状が出ると長期にわたって雨水が入り込んでいると思われ、特に横目地の欠落は壁を伝った雨水が全て外壁内部に入り込むので要注意です。

シーリングの破断

シーリングの破断

シーリングの破断

シーリングの破断です。

サイディングの目地は動きの激しい所なので、シーリングが左右に引っ張られ経年劣化から耐え切れずに中央付近で破断したと思われる症状です。

2枚目の写真は雨水が長年入り込んでいたのか、目地付近が反りかえっています。

通常表面は工場塗装で綺麗に塗装している為、少々防水性能が低下しても基材に染み込んで行くような事は考え辛いですが、裏側は未塗装で吸水性が高いため、吸水と乾燥を繰り返すと固いサイディングもこのように反り返る事があります。

シーリングの剥離

シーリングの剥離

シーリングの剥離

シーリングの剥離です。

初期の経年劣化の症状です。

3面接着で仕上げた場合やプライマーの塗布量不足でも起こりえる症状です。

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